川合メソッド
川合メソッド 3つのポイント
著者からのメッセージ
私は2010年から3冊の本を出版してまいりました。
発音を習得するための本です。
発音習得における耳の役割の重要性と効果的な発音矯正の仕方について述べました。
発音は先生に教えてもらうもの、違っていたら先生に直してもらうもの、という考え方が一般的な日本で、私は「自分の耳で聞いた 通りに発音すること」 を皆さんに訴え続けてきました。生徒さんに対する発音指導は私もやります。けれども、どのような アドバイスを受けても最終的には自分の耳でそれを確認して聞こえた通りに発音する「耳と口のつながりを育てる発音習得」を主張してきました。
自分の耳を使わず、他人に言われた通りの口の形で発音するだけの発音練習は「発音習得の原理」において、「カタカナのふりがな を読んでいるのと同じこと」です。「学習者が英語の音そのものから発音を学んでいない」という点でカタカナのふりがなを読んでいるのと同じことです。これでは「聞いた通りに発音する」という本来の発音習得の能力は育ちません。
この本では、子音の日本語化とともに、しゃべることは口の練習だけでは完成しないことを述べました。頭の活動抜きに言葉はしゃべれません。
このように、私が書いた3冊の本は「高い英語力を作っていく3つの要素」をそれぞれ解説しています。
1冊目の本「英語発音、日本人でもここまでできます。」に、聞くことや読むことについても多くの記述があるのは、高い英語力が 3つの要素を同時に高めていくからこそ出来上がるという事実に基づいています。
また、DVDでの発音の仕方の説明では他の発音の本とは異なって、「日本人の私が通じる発音になるよう工夫してきた点」も含めて 解説いたしました。
私が、DVDで「舌はこういう形で歯茎に付けてください」「舌がこういう形から発音をスタートしてく ださい」と他の発音の本にはないような解説を入れたのは、私自身の長い経験から、子音の日本語化を防ぎ、通じる英語を話すため には、日本人にはそれが必要だと皆さんに、お伝えする目的がありました。
3冊目の本で「子音の日本語化」をお読みになった皆さんにはこの点は十分納得していただけると思います。
また2冊目の本で、「なぜ、発音のこんな細かい違いまで解説しているのか。なぜこんな小さな違いが重要なのか」と思われた皆さ んも、3冊目の本で、子音の日本語化を理解された後は、小さな違いでもそれは、「通じる」「通じない」を左右する重要な違いなのだ と納得していただけたと思います。
私の3つの本が、英語力を完成させるために、それぞれどういう役割を果たしているかをまとめましたのが、上の図です。
これから書店などで、皆さん、ご覧になる機会があると思います。
一人でも多くの方に見ていただいて、
英語力は口だけでも、耳だけでも、脳だけでも完成しない。
この3つを一緒に鍛えていくからこそ、高い英語力が出来上がる
と理解してくださる方が増えれば、これほどうれしいことはないと思っています。